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Dolls…
第19章 泣きながら、あなたを…
…私は…、椎葉さんの事が…。

そう考えただけで胸がドキドキして涙が出そうになる。



「あ…、あの…っ」

「ん?何だ?」



…長い沈黙が嫌で椎葉さんに話しかけたけど、これと言った会話はない。

とりあえず話しかけたけど、何を話せばいいのか…。

「……いえ、別に」

「何だ?変な奴だな」

結局何も言い出せなかった。

何も言えない。

そりゃそうに決まってる。


ただでさえドキドキして胸が苦しいのに…。


静かなこの部屋、このままじゃ私の胸の鼓動まで気づかれてしまいそうで、怖い。


「髪の毛に薬が付いちまう。退けれるか?」

「あ、はい…」

襟足の髪が背中に垂れてるんだ。

椎葉さんに言われたので襟足の髪の毛を1つに束ね右側に寄せ集めた。

すると、椎葉さんの指が項付近にまで延びてきて…。

「ひゃ…っ」

「…ここも擦り剥いてる。そんなに血は出てねぇけど一応」

「…す、すいません」


…変な声、出ちゃった。

薬が潤滑油の役割をしてるみたいで、椎葉さんの指がヌルッと項に滑り込んできた。

その感触にびっくりして、声が…。

「変な声出すな。薬塗ってるだけだろ」

クスクスと笑う椎葉さん。

また私の反応を面白がってるんだ。



薬を塗るたびに小刻みに動く椎葉さんの指がくすぐったい。

その指の動きに連動するみたいに心臓がドキドキ言う。

私の中で何かが渦巻いて、心臓も頭の中も熱くなってくる。




ドキ…、ドキ…、ドキ…




やだ…。

安藤さんの言葉が頭の中でぐるぐる回ってる。

私が椎葉さんに恋をしてる、と。

違う違うと否定しても私の胸の高鳴りは本物で正直だ。

この気持ちは最早隠し切れない。


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