この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dolls…
第23章 危険な香り
「でもさ、やっぱスランプになる時ってあんじゃん?そういう時は秋人の屋敷でのんびりさせて貰うんだ。ほら、あそこは自然が多いからリフレッシュ出来るし」
「まぁ、確かに…」
「それに、秋人の作る人形を借りてポージングの練習も出来るし。生身のモデルは我が儘なのが多いんだよー。"疲れた"とか"飽きた"とか…」
なるほど。
友人である椎葉さん家なら何泊しても無料だし。
安藤さんが椎葉さんの屋敷に滞在してた理由が何と無くわかった。
ちょっとしたリフレッシュ休暇を楽しんでいたって事か。
「まだお若いのに凄いんですね、安藤さんって」
「えー?俺、若くないよ?もう31だしね」
「へぇ。見えないですけど…」
31歳か…。
私より10個以上も歳上なんだ。
だけど、本当に若く見える。
無邪気な雰囲気というか、まるで私より2、3個歳上ぐらいにしか思ってなかった。
逆に椎葉さんは━━━━━
と、そこまで考えて私はハッとした。
安藤さんと椎葉さんは幼馴染みって言ってた、よね?
って、事は…。
「じゃぁ、椎葉さんも31歳ですか…?」
「そうだよ。でも、秋人は俺より誕生日が遅いからまだ30だけど」
30?
椎葉さんは30歳なんだ…。
いや、別に今更椎葉さんの年齢なんてどうでもいいんだけど、あの屋敷にいる間は椎葉さんに年齢を聞く暇なんてなかった。
何だか妙に新鮮。
でも、こうして冷静に見ると安藤さんと椎葉さんが同い年には見えない。
安藤さんが若く見えるだけなのか、椎葉さんが老けて見えるだけなのか…。
「俺は今年の春でめでたく31。秋人は秋。10月生まれだから俺の方が一足先に…って感じかな」
「まぁ、確かに…」
「それに、秋人の作る人形を借りてポージングの練習も出来るし。生身のモデルは我が儘なのが多いんだよー。"疲れた"とか"飽きた"とか…」
なるほど。
友人である椎葉さん家なら何泊しても無料だし。
安藤さんが椎葉さんの屋敷に滞在してた理由が何と無くわかった。
ちょっとしたリフレッシュ休暇を楽しんでいたって事か。
「まだお若いのに凄いんですね、安藤さんって」
「えー?俺、若くないよ?もう31だしね」
「へぇ。見えないですけど…」
31歳か…。
私より10個以上も歳上なんだ。
だけど、本当に若く見える。
無邪気な雰囲気というか、まるで私より2、3個歳上ぐらいにしか思ってなかった。
逆に椎葉さんは━━━━━
と、そこまで考えて私はハッとした。
安藤さんと椎葉さんは幼馴染みって言ってた、よね?
って、事は…。
「じゃぁ、椎葉さんも31歳ですか…?」
「そうだよ。でも、秋人は俺より誕生日が遅いからまだ30だけど」
30?
椎葉さんは30歳なんだ…。
いや、別に今更椎葉さんの年齢なんてどうでもいいんだけど、あの屋敷にいる間は椎葉さんに年齢を聞く暇なんてなかった。
何だか妙に新鮮。
でも、こうして冷静に見ると安藤さんと椎葉さんが同い年には見えない。
安藤さんが若く見えるだけなのか、椎葉さんが老けて見えるだけなのか…。
「俺は今年の春でめでたく31。秋人は秋。10月生まれだから俺の方が一足先に…って感じかな」