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Dolls…
第23章 危険な香り
安藤さんは傷ついた私を慰めようとしてくれてる。
あのままあの屋敷にいたら私が傷つき続けると思って助け出してくれたんだ。
なのに、本人の私がいつまでも過去にしがみついてちゃ駄目だ。
早く忘れなきゃ。
早く、1日でも早く椎葉さんを"思い出"にして前を向いて歩かなきゃ…。
椎葉さんは、もういないのだから。
「別に…、そんな焦って仕事を見つけなくてもいいじゃん!椿ちゃん1人ぐらいなら余裕で養えるよ!」
「駄目ですよ、そんな…。私は居候の身ですから」
安藤さんの好意で置いて貰えてるんだし、いつまでも甘えてられない。
明日にでも職安に行こう。
運が良ければ寮のついた仕事が見つかるかも知れないし。
「そんな心配しないで!こう見えても俺カメラマンだから」
「か、カメラマンさん…?」
カメラマン…?
それは、ドラマや小説といったフィクションの中でしか聞いたことがない職業だった。
そういう職業の人がいることは知ってたけど、実際にお目にかかるのは初めてで、何だかいきなり緊張して来てしまった。
「そ。主に人物。その流れで奈々と知り合ったんだ」
そう言えば、奈々さんはモデルさんだったっけ。
奈々さんみたいなモデルさんの写真を撮ってる人なんだ、安藤さんは。
カメラマンとモデルの恋愛…。
何だか…、ロマンチックな少女漫画みたいだ。
「凄いですね…、まるで別世界の話みたいです」
「何で?そんなに珍しい?カメラマンって」
だけど、奈々さんみたいな綺麗なモデルさんを撮影しててこんなに大きなマンションに住んでて…。
今まで気付かなかったけど、もしかして安藤さんって結構有名なカメラマンなのかも…?
あのままあの屋敷にいたら私が傷つき続けると思って助け出してくれたんだ。
なのに、本人の私がいつまでも過去にしがみついてちゃ駄目だ。
早く忘れなきゃ。
早く、1日でも早く椎葉さんを"思い出"にして前を向いて歩かなきゃ…。
椎葉さんは、もういないのだから。
「別に…、そんな焦って仕事を見つけなくてもいいじゃん!椿ちゃん1人ぐらいなら余裕で養えるよ!」
「駄目ですよ、そんな…。私は居候の身ですから」
安藤さんの好意で置いて貰えてるんだし、いつまでも甘えてられない。
明日にでも職安に行こう。
運が良ければ寮のついた仕事が見つかるかも知れないし。
「そんな心配しないで!こう見えても俺カメラマンだから」
「か、カメラマンさん…?」
カメラマン…?
それは、ドラマや小説といったフィクションの中でしか聞いたことがない職業だった。
そういう職業の人がいることは知ってたけど、実際にお目にかかるのは初めてで、何だかいきなり緊張して来てしまった。
「そ。主に人物。その流れで奈々と知り合ったんだ」
そう言えば、奈々さんはモデルさんだったっけ。
奈々さんみたいなモデルさんの写真を撮ってる人なんだ、安藤さんは。
カメラマンとモデルの恋愛…。
何だか…、ロマンチックな少女漫画みたいだ。
「凄いですね…、まるで別世界の話みたいです」
「何で?そんなに珍しい?カメラマンって」
だけど、奈々さんみたいな綺麗なモデルさんを撮影しててこんなに大きなマンションに住んでて…。
今まで気付かなかったけど、もしかして安藤さんって結構有名なカメラマンなのかも…?