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Dolls…
第23章 危険な香り
安藤さんとなら…、趣味も合うし価値観だって似てるし同じ世界の人だし

椎葉さんといるよりずっとずっと楽だ。



安藤さんの唇が私の首筋を伝う。

愛しそうに、慈しむように優しく。



このまま安藤さんの腕の中に身を任せてしまえばきっと椎葉さんの事なんて忘れてしまえる。

そしたらきっと楽になれる。

この苦しい胸の痛みもなくなる。

息苦しく涙に濡れる夜もなくなる。

このまま、安藤さんに…。




「大丈夫。俺がずっとそばにいてあげるから…」

安藤さん…。







"椿"







━━━━━━━━━だけど

安藤さんに体を預けようとした瞬間に椎葉さんの声が頭の中で響いた。

さっき電話で聞いた椎葉さんの声。

私の名前を呼ぶ椎葉さんの声。






このまま安藤さんに身を任せる?

頭の中に響いてるのは椎葉さんの声だ。

私の心の中や頭の中、身体中に椎葉さんが残ってる。






「だ、め…」

「椿ちゃん?」





私の心の中には椎葉さんがいる。

まだ椎葉さんがいるの。





「出来ない…」

まだ愛してる。

まだ最高に椎葉さんを愛してる。




「━━━━離してっ!!」



一瞬の不意を突き私の上に股がる安藤さんを胸元を押し返した。

突発的な攻撃に踏ん張りが効かなかったのか安藤さんの体は私の小さな力でも簡単に床に転がり落ちてしまった。


「いっ…」

自由になった私は咄嗟に起き上がりビリビリになった服の切れ端を使って胸元を隠した。

安藤さんは転げた落ちた拍子に肩をぶつけたらしく左肩をかばっている。

「…へぇ。秋人の言う通り、大人しい人形かと思えば…」







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