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Dolls…
第3章 人形遊び
けれど、言われてみれば

フランス人形と言えばブロンズヘアーに青い瞳でロココ調のドレスに身を包んだ人形だ。

この人形の瞳はブラウンだし髪も黒い。

ロココ調のドレスは来てるが、フランス人形と呼んでいいものだろうか。

…それとも、フランス人形にはそんな定義はないのかな?




見れば見るほど、何とも言えない瞳をした人形だ。

ここにある人形とは逆で瞳に全く光が見えない。

裏を返せば、これこそあの男が作りたかった「死した人形」なんだ。




…ってことは、私もこんな瞳をしてたんだ。

全てに絶望したかのような生気のない瞳。







ポタッ、ポタッ…

握る写真の上に水滴がポタポタと落ちる。

「くっ、ひっく…」

私の涙が写真に滲んでいく。


……人形を作りたかったがためにあの男は私を汚した。

こんな、生気を感じない瞳のために、私はあの男に奪われてしまった。

「ふっ、う…っ」

涙が止めどなく溢れてくる。







人形はいいね。

心がないだけ、苦しさも悲しさも知らないままでいられる。

私も人形になってしまいたい。

何も感じない、ただの人形に…。




















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