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Dolls…
第24章 秘密の人形
「その鎖外したら…、どうするの?」
「そんなの…っ」
そんなの決まってる。
今すぐ椎葉さんの元へ走って行って私の気持ちをもう1度伝える。
安藤さんが言ったことは全て嘘だと。
私は椎葉さんを怨んでなんかいないし、私は今も椎葉さんを愛してる。
そう伝えに行く。
「どうせ秋人の所へ行くんでしょ?」
「わかってるなら聞かないで!」
睨み付ける私を安藤さんはニコニコとした笑顔で眺めている。
…この人ってもしかして、ドM?
睨み付けられて嬉しそうにニコニコしてるなんて。
「俺、今日から仕事だから留守番宜しくね」
「は?仕事って…」
「言ったじゃん?俺はカメラマンでリフレッシュ休暇ももう終わり。今日からまた忙しくなりそうだから」
…いや、カメラマンだということは聞いてるが、こんな状況で私をここに置いて行くつもり?
鎖に繋がられたまま誰もいないマンションの部屋で1人……?
「ちょっと…」
「夕方には帰って来るから」
「そうじゃなくて…」
人様の部屋で鎖に繋がれたままで1人っ切り…。
それがどんなに恐くて不安なことか安藤さんにはわからないんだ。
「この部屋にはテレビもあるし漫画もあるから退屈はしないと思うよ。鎖の長さもトイレや台所には行けるように調節してあるから」
「………っ」
恐怖と不安はあったけど、それをハッキリと口にするのは悔しかった。
ましてやこんな人の前で…。
いくら抵抗しても鎖はビクともしないし、ベッドの脚にがっちりと巻き付いててほどけやしない。
鍵は恐らく安藤さんが持ってる。
「お腹が空いたら冷蔵庫の中のものでも食べててね。じゃ」
「……。」
ニコリと微笑み片手を上げる安藤さんに向かって私はプイッと顔を背けた。
私の精一杯の反抗だ。
「そんなの…っ」
そんなの決まってる。
今すぐ椎葉さんの元へ走って行って私の気持ちをもう1度伝える。
安藤さんが言ったことは全て嘘だと。
私は椎葉さんを怨んでなんかいないし、私は今も椎葉さんを愛してる。
そう伝えに行く。
「どうせ秋人の所へ行くんでしょ?」
「わかってるなら聞かないで!」
睨み付ける私を安藤さんはニコニコとした笑顔で眺めている。
…この人ってもしかして、ドM?
睨み付けられて嬉しそうにニコニコしてるなんて。
「俺、今日から仕事だから留守番宜しくね」
「は?仕事って…」
「言ったじゃん?俺はカメラマンでリフレッシュ休暇ももう終わり。今日からまた忙しくなりそうだから」
…いや、カメラマンだということは聞いてるが、こんな状況で私をここに置いて行くつもり?
鎖に繋がられたまま誰もいないマンションの部屋で1人……?
「ちょっと…」
「夕方には帰って来るから」
「そうじゃなくて…」
人様の部屋で鎖に繋がれたままで1人っ切り…。
それがどんなに恐くて不安なことか安藤さんにはわからないんだ。
「この部屋にはテレビもあるし漫画もあるから退屈はしないと思うよ。鎖の長さもトイレや台所には行けるように調節してあるから」
「………っ」
恐怖と不安はあったけど、それをハッキリと口にするのは悔しかった。
ましてやこんな人の前で…。
いくら抵抗しても鎖はビクともしないし、ベッドの脚にがっちりと巻き付いててほどけやしない。
鍵は恐らく安藤さんが持ってる。
「お腹が空いたら冷蔵庫の中のものでも食べててね。じゃ」
「……。」
ニコリと微笑み片手を上げる安藤さんに向かって私はプイッと顔を背けた。
私の精一杯の反抗だ。