この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dolls…
第24章 秘密の人形
椎葉さん以外の人に…、こんな姿は見られたくなかったのに。
椎葉さん以外の人に素肌を晒したくなかったのに…。
涙がボロボロと溢れて米噛み部分の髪の毛を濡らして行く。
「大丈夫。すぐに何も考えられなくなるよ」
「あ…っ」
「秋人の事も何もかも…、全部忘れさせてあげるから」
安藤さんの手がズボンに伸びた。
先程脱がし損ねたズボンに手をかけ、ズボンをゆっくりとずらしていく。
当然ながら、上半身に下着は付けていないのだから下半身も…。
このズボンを脱がされたら、もうっ!
「い、嫌っ!!だめっ!!」
「秋人よりも、俺の方が椿ちゃんを大事にしてやれる…」
私の声は安藤さんの耳に届いていない。
高鳴る心臓と苦しくなる呼吸。
嫌な汗が身体中からじんわりと滲み出ている。
力は入らないのに、体は恐怖でガタガタと震えてる。
気持ち悪くて、恐くて…、目眩にも似た感覚を覚えた。
そして━━━━
パサッとズボンが床に落とされた。
それは、私の中の椎葉さんへの想いがひび割れた瞬間だった。
「俺に身を預けてればいいから…」
安藤さんが私の足の隙間に体を移動させて来た。
嘘でしょ…?
私は、このまま安藤さんと…?
椎葉さん以外の人と…?
嫌…っ!!
嫌だっ!!
どんなに嫌われても、蔑まれても、私は椎葉さんが…っ!
「諦めな」
━━━━━━━っ!!
「い、いやあああああぁぁぁぁぁぁっ!!椎葉さぁぁぁぁんっ!!!!!!」