この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dolls…
第25章 最後の真実
帽子を深く被り表情こそ見えないものの、何とも愛想の悪い業者だと一瞬ムッとしたが、今はそんな事はどうでもいい。
「あ…、やっぱ判子の方が…」
しかし、その宅配業者の異変に気づいた。
さっきから感じてる違和感。
「あの…、荷物はどこに?」
ふっと見ると、その宅配業者はどう見ても手ぶらだった。
モニター越しでは気づかなかったが、服や靴や下着を一気に注文したのだからそれなりの荷物にはなるはずなのに。
「おい!荷物はどこだって聞いて━━━━━」
━━━━━━━ドンッ!!
突然、安藤さんの胸ぐらを掴み殴りかかってきた宅配業者。
咄嗟の事で抵抗する事を忘れてしまい頬を思い切りぶん殴られたせいで安藤さんは玄関先で吹っ飛ばされてしまった。
その音は私の部屋にまで届いていた。
━━━━何?
何の音…?
「いってぇ…。てめぇ…」
「…親友だと思ってた俺が間違ってたようだな」
━━━━━━っ!!
宅配業者が発したその台詞、その声に私と安藤さんはハッとした。
安藤さんからすれば最悪の訪問者。
い、今の声は…、まさか…っ。
う、嘘だよね…?
薬のせいであるはずもない幻聴が聞こえてるだけだよね…?
だって、今の声は…っ。
今の声は…っ!!
「お前が、何でここに…」
玄関先でうずくまりながら宅配業者を見上げる安藤さん。
殴った拍子に宅配業者の帽子がその場に落ちてしまった、が
そのお陰で業者の顔がハッキリとわかった。
「椿はどこだ?」
「あ…、やっぱ判子の方が…」
しかし、その宅配業者の異変に気づいた。
さっきから感じてる違和感。
「あの…、荷物はどこに?」
ふっと見ると、その宅配業者はどう見ても手ぶらだった。
モニター越しでは気づかなかったが、服や靴や下着を一気に注文したのだからそれなりの荷物にはなるはずなのに。
「おい!荷物はどこだって聞いて━━━━━」
━━━━━━━ドンッ!!
突然、安藤さんの胸ぐらを掴み殴りかかってきた宅配業者。
咄嗟の事で抵抗する事を忘れてしまい頬を思い切りぶん殴られたせいで安藤さんは玄関先で吹っ飛ばされてしまった。
その音は私の部屋にまで届いていた。
━━━━何?
何の音…?
「いってぇ…。てめぇ…」
「…親友だと思ってた俺が間違ってたようだな」
━━━━━━っ!!
宅配業者が発したその台詞、その声に私と安藤さんはハッとした。
安藤さんからすれば最悪の訪問者。
い、今の声は…、まさか…っ。
う、嘘だよね…?
薬のせいであるはずもない幻聴が聞こえてるだけだよね…?
だって、今の声は…っ。
今の声は…っ!!
「お前が、何でここに…」
玄関先でうずくまりながら宅配業者を見上げる安藤さん。
殴った拍子に宅配業者の帽子がその場に落ちてしまった、が
そのお陰で業者の顔がハッキリとわかった。
「椿はどこだ?」