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Dolls…
第26章 Dolls…

「あんっ、あぁぁんっ!!」

「……本当は、何度も何度も諦めようとした」




え…?何?

し、椎葉さん…?




私の悲鳴に交じりながら椎葉さんの声が聞こえた。

椎葉さんが何かを喋っている。

その声に耳を傾けようと聴力を集中させようとするが



「あぁっ!!い、いやぁぁぁっ!!」

椎葉さんの指がそれを許さない。




「俺じゃ、お前を幸せにしてやれない。お前を抱きながら何回も何回も諦めようとした。…だけど、どうしても諦め切れなかった」





椎葉さんの…、声が聞こえる…。

椎葉さんの声、ちゃんと聞きたいのに…

聴力も思考力も全て根こそぎ奪われてしまう。







「お前に告白された時、嬉しいはずなのにとにかく怖かった。俺じゃお前を幸せに出来ず不幸にしてしまう、と。だから、尚人にお前を任せたんだ。尚人ならお前を幸せにしてくれるだろうって」






椎葉さんの指が私の奥深くまで突き刺さる。

指先が奥に達しただけで、私の口からは情けない泣き声が漏れる。


「ふ、ぁぁっ!あぁぁっ!あっ!!」



ま、また…

またイッてしまいそう…。

椎葉さんの指と舌だけでさっきから何度も何度も…。









「なのに…、諦めたはずなのに…、お前と尚人が一緒に住んでるかもと思った瞬間から何も手に付かなくなった!気付いたらお前の事ばかり考えてたっ!お前を探してたっ!」






椎葉さんの怒鳴り声にも似た絶叫が聞こえた瞬間に、椎葉さんの指が私の奥を激しく突き上げた。

その瞬間、私の我慢は限界に達したようで…

「ああああっ!!イクッ!!イッ…、あぁぁぁぁっ!!!」



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