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妖婦と呼ばれた女~哀しき恋歌~
第6章  【四】
 その四半刻後、廊下で待機していた浪江が恐る恐る様子を見に戻ってきた。
「お方さまァー」
 浪江は既に事切れた橘乃の身体を抱きかかえ、慟哭した。橘乃の唇から鮮血がひとすじ糸を引いて落ちている。浪江は手巾で血を拭ってやり、そっとその乱れた髪を撫でた。
 橘乃の死に顔は、存外に安らかで、さほどに苦しんだようには見えなかった。むしろ、やわらかく微笑していて、その安らかな表情は、浪江の眼にうっすらと微笑む観音像にも見えた。
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