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妖婦と呼ばれた女~哀しき恋歌~
第8章 花随想
花随想

 皆様、早いもので、そろそろ師走になります。毎度ながら思うのですが、月日の経つのって、早いですね。
 今年は四年ぶりに本を出せたし、自分としては良い一年だったのではないかと思います。
 さて、今回のお話は例の木檜藩シリーズ。いよいよトリのお話となります。皆様は憶えておいででしょうか?
 まず最初に書いたのが〝鈴(れい)〟。ほんの少しミステリっぽい要素も取り入れたこの話がそもそも木檜藩シリーズの始まりでした。時は江戸時代初期、お亀は〝畜生公〟と異名を取る暴君木檜嘉瑛に大切な親友お香代を手籠めにされ、お香代は自害して果ててしまいました。その仇討ちのために木檜城に男装して乗り込むお亀。剣聖と呼ばれた伯父譲りの剣の腕を活かして御前試合に出場、優勝をおさめます。
 ところが嘉瑛はお亀に必要以上の興味を持ち、実は娘なのだとバレて、牢屋に入れられます。やがて、嘉瑛にお亀まで手籠めにされてしまいます。本当は嫌なのに、無理に側室とされてしまったお亀。それでも、嘉瑛の人柄を知る中に、凶暴な中に潜む優しさに触れ、次第に憎めなくなってゆきます。そのお亀の許をお香代の良人であった柳井小五郎がひそかに訪ね、実はお香代と小五郎が結婚する前から、二人が両想いだったと知るのです。
 小五郎と二人きりでいるところを侍女に目撃され、他の男と姦通していたとの罪を着せられてしまうお亀。嫉妬に狂った嘉瑛はお亀を殺そうとするのですが、まさにお亀の首に嘉利の手がかかった瞬間、お香代の形見としてお亀が譲り受けた鈴が鳴り出して、嘉瑛は頭が痛いと苦しみ始めます。
 そこを小五郎に救出され、お亀は苦しんでいる嘉利に心を残しつつも城を去るのです。
 シリーズ二作目は〝龍(りゆう)虹(こう)記(き)〟これは時代が〝鈴〟より少し遡り、木檜氏のご先祖さまといったところ。戦国時代、戦(いくさ)神(かみ)と讃えられる木檜嘉利は、天性の戦上手でも知られていましたが、また、その残虐非道さをも知られていました。嘉利に滅ぼされた隣国の白鳥の国の国主の嫡男千寿丸は、囚われの身となり、やがて瓜二つの一つ下の妹万寿姫の身代わりとして〝妻〟になれと命じられ―。
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