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妖婦と呼ばれた女~哀しき恋歌~
第8章 花随想
 三作目は〝空華(くうげ)〟。これは前の二つとはガラリと違います。時は江戸中期。賢君といわれる思慮深いお殿さまに、ひそかに恋する女の子の話。御殿奉公に上がり、お殿さまの一人息子清冶郞の話し相手を務めることになった娘八重が清冶郞の早すぎる死、お殿さまの前妻の影などを乗り越え、ついには正室として迎えられるシンデレラ・ストーリーです。
 そして、このラストを飾る四作目が〝妖婦と呼ばれた女―哀しき恋歌〟。時は江戸末期。
 これまでにはない〝妖婦〟が登場します。
 時代を追って書き継いできたこの木檜藩シリーズ、私自身もとても愉しんで書かせて頂きました。
 また、新たなるシリーズを目下、思案中です。どうか、今後もご期待下さいませ。

2009/11/30
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