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妖婦と呼ばれた女~哀しき恋歌~
第3章 【壱】
 あの父でさえもが心を砕いていた姉の嫁入りである。ましてや、嘉宣は、この優しく大らかな姉を心から慕っていた。父や母がけして与えてくれることのなかった肉親の情愛を、この姉がひたすら注いでくれた。
 父も母も嘉宣には血の通った他人であることは、今も昔も変わらない。彼にとって、血の繋がりがもたらす縁(えにし)で結ばれているのは、ただ姉一人であった。父の遺志を継ぐためにも、姉のためにも、姉の輿入れについては万端を整え、心から寿(ことほ)いで送り出す心づもりであった。
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