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妖婦と呼ばれた女~哀しき恋歌~
第4章  【弐】
 その場所に触れられると、自分の意思ではどうにもならない状態になってしまう。嘉宣のまなざしの前に何もかも晒し、あられもない姿で嬌声を上げ続け、身をくねらせ続けなければならなかった。閨での嘉宣は人が変わったように獰猛になり、ひと晩中、橘乃は容赦なく恥辱の限りを尽くすように抱かれる。正直に言うと、抱かれるというよりは犯されるといった方が正しいかもしれない。
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