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私の逆ハー性活
第4章 龍太郎の愛
……10年も離れていたから、忘れていた。
私にとって、龍ちゃんや夕君、そして翔さんは大切な人達。
例えるなら……家族。
再会して少し関係が変わってしまったかもしれないけど、芯の部分は変わっていなかった……。
こんなに龍ちゃんの事を愛おしく感じるなんて……同情かもしれないけど、今は……それでも龍ちゃんを悲しませたくない……。
「好きよ。好きだから……龍ちゃんのこと」
あやすように頭を撫でながらゆっくり龍太郎の体から離れると、じっと龍太郎から見つめられ。
「じゃあ、……キスして。璃子さん」
そう強請られても、璃子は拒もうとしなかった。
そのまま素直に返事をして、
「うん……じゃあ目を閉じて」
龍太郎の唇に自分からキスをする。
璃子から言われた通り、静かに目を閉じた龍太郎。
静まり返った浴室。
……今は二人共、キスする事以外思考になかった。