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私の逆ハー性活
第5章 璃子の愛
……どうして夕君がココで寝てるの……?
夕君と一緒に寝てる事も、夕君が仕事から帰って来た事も、全然記憶に無い……。
あの後すぐに眠ってしまったし……。
……とりあえず、まだ寝てるから起こさないようにしないと。
「……よいしょ」
璃子は自身の体を包みこむように回されている夕の左腕から、そっと抜け出した。
そして掛けてある布団を捲らないように体を腰まで起こそうと……した時。
ぐいっと腕を引っ張られ、また仰向けに寝た状態へと戻される。
「……ゆ、ゆう君!? 起きてたの……?」
夕が起きていた事にも、突然夕から引っ張られた事にも驚き、璃子は目を丸くして夕の顔を見つめたが。
「おはよ、璃子」
夕は平然とした顔で璃子の顔を自身の方へ引き寄せながら、額に唇を軽く押し付けてくる。
そのせいで体温を上昇させ、鼓動を速める璃子の事もお構い無しに。
「……どうして、ココで寝てるの?」
璃子からの質問にもさらりと答え、そのまま璃子の体をギュッと抱きしめた。
「璃子の事好きだから」
「こ、答えに、なってない……」
突然想いを伝えられ、抱きしめられて、ウブな璃子は平常心ではいられなくなる。
……自身の胸と触れ合っている夕の胸。
そこからドキドキと爆発しそうに大きく鼓動し始めた心臓を気づかれてしまうんじゃないかと、気が気ではない。
そのため夕から離れようとしたが……
「璃子の事、食ってい?」
獣のような瞳で見つめられると、石のように固まり、身動きさえ取れなくなった。