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私の逆ハー性活
第6章 デート



それから三時間、あっという間に過ぎた。

翔の行きたい場所というのがまさか映画館だとは思っていなかった璃子は、着いて早々驚いたものの。


久しぶりに観た映画にドップリと浸り、不思議と逃げたい気持ちも沸かずに映画を堪能した。





「あー面白かった。ね? 璃子ちゃん」

「はい。面白かったです……」





映画館のロビーに出てすぐ隣を歩く翔からニコリと微笑まれると、満更でもなく頬を緩ませる。



……逃げようと思えばいつでも逃げれる状況。




それなのに逃げたいと思わなかった。




どうしてだろう……。





元々仲が良く、慕っていた人だから……?




こうして普通に接しているだけなら、お兄ちゃんみたいで楽しいとさえ感じる。





一軒家でペット扱いされている時の怖さが全くない……。
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