この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私の逆ハー性活
第6章 デート
そのまま映画の事を談笑しながら、二人並んで出口に向かって歩く。
しかし、後ろから突然女性の声が聞こえてくると、翔が振り向きながら立ち止まり、璃子もつられて足を止めた。
「あら? ……二階堂先生?」
二人の後ろには一人の若い女が立っており、翔と目が合うとニコッと微笑みかける。
翔も彼女に気づくと、愛想良く微笑んだ。
「椿先生。先生も映画を観に来たんですか?」
「ええ、友達と。今飲み物を買いに行ってるんだけど……ところで隣の子は……彼女?」
椿と呼ばれた彼女からチラッと視線を向けられると、璃子は遠慮がちにペコっと頭を下げる。
翔との会話から、きっと翔の同僚なんだろうということは理解出来た。
仕事がいかにも出来そうで、ルックスとスタイル、ファッションセンスも良い。
……自分と比べて気後れしてしまう程、美人。
「……彼女じゃないですよ。昔の知り合いです」
翔が椿に答えた返事も、当然だと思った。
翔が言うとおり、璃子は実際に翔と恋人同士ではない。
それは夕と龍太郎も同じ。
……体の関係がある、ペットなだけ。
改めて考えると、璃子は胸がズキっと痛んだ。