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私の逆ハー性活
第6章 デート
***
映画館を出た後、二人は翔の希望で甘い物を食べに、巷で人気のカフェへ向かった。
そしてその後も街をウロウロと探索し、翔が帰ろうと言い始めた頃には日は暮れ、時刻は20時を過ぎていた。
外は暗闇に包まれ、沢山の星が夜空を彩る。
車の窓から空を見ていた璃子は、翔から話し掛けられるとそんな明るい星達から翔の方へ視線を変えた。
「璃子ちゃん、帰る前に寄りたいところがあるんだけど、良いかな?」
「寄りたいところ……? 何処ですか?」
「もう着くんだけどさ。夜景が見える穴場なんだよ、そこ」
柔らかく微笑む翔を見ていると、映画館で椿から言われた言葉を思い出してしまう。
……翔さんの事をやり手って言ってた……。
遊ばれないように気をつけなさいって……。
穴場スポットなんて、何で知ってるんだろう。
前に誰かと行ったの……?
それとも最近……?
「……そうなんですか」
ポツリと呟くように返事をしながら、璃子には翔に対して疑う感情が湧き上がっていた。