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私の逆ハー性活
第6章 デート
同時に嫉妬と執着心まで、心を支配する。
「着いたよ。……ここ。誰もいないね」
ある場所で翔が車を停車させ、細めた瞳で見つめてくると、璃子は静かに頷いた。
翔の言うとおり、辺りは人通りがなく、翔の車以外車は一台も止まっていない。
暗くてここが何処なのかよく分からないが、海岸沿いの駐車場のようで目の前には海と街の明かりで輝く夜景が見えた。
その景色に見惚れていると、翔から尋ねられる。
「璃子ちゃん、今日どうして逃げなかったの?」
「……それは」
「何か理由があるよね? 俺たちを恐れたっていう理由以外に、他の理由が」
「っ……」
図星をつかれ、璃子は言葉を詰まらせる。
「璃子ちゃんの家族は? 両親はどうしたの?」
続けてされた質問にも、口を紡ぐしかなかった。