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私の逆ハー性活
第7章 嫉妬
龍太郎の目を見つめたまま頷かずにいると、龍太郎がニコリと微笑む。
「璃子さん……翔兄が好き?」
「ごめん……龍ちゃん」
目を逸らし、璃子は龍太郎に向かって頭を下げた。
そんな璃子を不思議そうに、龍太郎は首を傾げる。
「どうして謝るの? 俺がかわいそう? 璃子さんからふられて?」
「ちが……」
……かわいそうだとは思っていない。
その為慌てて弁解しようとすると、龍太郎の言葉に遮られる。
「ふられてなんかないよ。だってそうでしょ? 璃子さんはずっと“俺達のもの”だよ……?」
その言葉に妙な違和感を感じ、璃子はまた視線を上げ龍太郎を見た。
……まさか見なければ良かったと思うことになろうとは。
「俺達……?」
「来て」
腕を無理矢理引っ張られるまでは、気づかなかった。