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私の逆ハー性活
第8章 ペットと彼女の狭間
この笑顔がどちらを意味するのか分からない。
けど……
「そうだよ。璃子ちゃんが俺のこと好きって分かって嬉し過ぎて……夕と龍にもう璃子ちゃんを触らせたくないって思っちゃうんだ。自分の都合が良くなった途端、欲を出してわがままだよね」
翔がそう話すと、璃子は頬を紅潮させたままぽかんと口を開ける。
……自分が幸せもの過ぎて、こんなに翔さんから愛されて。
泣きそうな程嬉しい。
「俺だけじゃ不服なんて言わせないから、璃子ちゃん俺の彼女になってよ」
「でも……ペットは……」
「ペットはおしまい。この家を出て、二人きりで暮らそう」
「っ……」
違う。泣きそうじゃない。
……泣きながら璃子は、静かに頷いた。