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私の逆ハー性活
第8章 ペットと彼女の狭間

私なんて必要とされない人間だと思っていた。
誰も愛してくれないし、いるだけで邪魔な存在なんだと。
でも……こうして必要とされて、必要としたい人に出会えた。
夕君と龍ちゃんの事を思うと、胸が痛くなるけど。
「……夕と龍に話してくるから。良いよね? 璃子ちゃん」
「はい……」
もう一度頷く璃子を確認すると、翔はそのまま部屋から出ていった。
一人翔の部屋に残され、璃子は毛布を首まで被り、ベッドに寝そべったままゆっくり目を閉じる。
……もうこの一軒家ともお別れなんだ。
約二カ月間……
三人から愛された思い出ばかり。
初めは久しぶりに三人と再会したことに驚いたけど。
それも私が三人とそれぞれ交わした約束が理由だった。
夕君と龍ちゃんと。……そういえば翔さんも私と約束をしたと言っていたっけ。
翔さんとの約束……? 何だったかな……。

