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私の逆ハー性活
第8章 ペットと彼女の狭間



「秘密……?」



ドクンドクンと鼓動を速めたまま、聞きたくないと体が拒むように自然と一歩後ずさりする。

そんな璃子に、続けて話し掛ける龍太郎。




「今いる翔兄は……本物の翔兄じゃないんだ。この人は俺達の従兄弟の二階堂 皐月さんだよ、璃子さん」

「……従兄弟? 何言って……」




信じられずに、璃子は翔の顔を某然と見つめた。


……だって初めてこの一軒家に連れて来られた日、自分の名前を翔だと言っていたし。

夕君と龍ちゃんも、兄貴とか、翔兄ってずっと呼んでたよね。



……嘘でしょ……? みんなで私に嘘ついてたってこと……?


だって、じゃあ本物の翔さんは……。





「ごめん、璃子。本物の兄貴は小学生の時に亡くなったんだ。皐月と組んで、ずっと璃子の事騙してた、俺達……」





夕が申し訳なさそうに謝ると、璃子は某然としたまま夕の話す事実にショックを受けた。
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