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私の逆ハー性活
第10章 その後の逆ハー性活
「お前らさ……まだ現実を受け入れられないの? 璃子ちゃんはもう俺の彼女なんだよ?」
璃子の肩に腕を回し、皐月がニコニコすると、夕がチッと舌打ちし、龍太郎がピクッと眉を吊り上げる。
「今は、だろ? 兄貴の事だから、どうせすぐふられるに決まってるし」
「皐月兄、そうやって油断してるとすぐに取られるからね?」
三人のただならぬ雰囲気に、璃子は部屋の前に立ち尽くしたままビクビクして見守っていた。
「璃子ちゃん、二人からの花束なんて受け取らなくて良いよ。おいで、行こう」
皐月が歩き出すと、つられて璃子もおずおずと歩き出す。
リビングを出て、玄関へ向かい、そのまま靴を二人共履くと。
皐月が花束を持ったまま玄関のドアを開けた。
「デートしよう。車に乗って、璃子ちゃん」
その言葉と優しい笑顔に、璃子は拒む理由も見つからず。
夕と龍太郎に申し訳ないと思う気持ちがありながらも、足は皐月の車へと向かい出した。