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貸出奴隷 裕美子
第7章 絵里と裕美子

絵里様と裕美子が互いをかばい合うような発言をしたことに、美樹様はお怒りのご様子でした。

「面白いわね。そこまで言うなら、裕美子にもしてあげるわ。それで絵里を許したりはしないけど、裕美子がホントに頑張ったら少しは絵里の負担も減るかしらね」

美樹様のおっしゃっている意味が、すぐにはわからないまま、裕美子は絵里様と同じように両手に縄をかけられ、絵里様と向かい合うようにして、同じ姿勢で吊りあげられました。足の爪先が床から離れ、全体重が腕と肩にかかります。絵里様はこの姿勢のまま、もう1時間以上も耐え、さらにあの激しい鞭をお受けになったかと思うと、その辛さはどれほどのものだったかと思いました。でもそれは他人事ではありません。裕美子も今からそれに耐えなければならないのです。

「仕置きの中身はさっき言った通り。2人とも、ここを通る人に一生懸命お願いするのよ。1000発と20人、どちらか1人が終えたら、もう1人も終わりにしてあげるわ。裕美子、だからあなたが頑張って1人で引き受ければ、絵里も少しは楽になるわね。でも中途半端に裕美子が受けると、絵里が1人で受けるよりかえって時間がかかって大変よ。面白いわね」

美樹様は、また大きな声で楽しそうにお笑いになりました。恐ろしい美樹様・・・裕美子が自分にお仕置きをと言ったばかりに、絵里様が余計に苦しまれるかもしれない方法をお考えになられたのです。
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