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貸出奴隷 裕美子
第10章 5日目 ~絵里~
この地下室にも、ガラス張りの壁の向こうにトイレはありますし、そちら側への扉の鍵は、あえて昨晩から開けられていました。勝手に使おうと思えば使える状況で、それでも許しがあるまで使わずに耐えようとするかを、そうと告げられることもなく試されていたのです。
この点でも、裕美子さんはきちんと立場をわきまえていましたが、私が来るなりトイレをとただ願い出たのはいけません。ここでの奴隷には、トイレの使用も排泄それ自体も、何かのご褒美としてか、または何らかの罰を受けて初めて許していただけることだということを、裕美子さんはまだ分かっていません。
願い出たからといって、尿意や便意が限界だというだけでそれが許されることはないのです。
私は黙って洗面器を用意し、部屋にある丸テーブルの上に置きました。