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貸出奴隷 裕美子
第2章 洗礼

「返却するときは連絡してくれ。迎えに来る」

戸惑う私をそのままにして、ご主人様は帰っていかれました。土下座する私の後ろで玄関のドアが閉まる音がとても切なかった。でも、「迎えに来る」というお言葉はとても嬉しかったのです。早くお迎えに来ていただけるよう、しっかりお務めを果たそうと思いました。


でも、その時私から離れて行かれたのはご主人さまだけではなかったのです。ご主人様が出られてすぐ、達也様は何もおっしゃらずに家の奥へと入って行ってしまわれました。お許しがないのですから、私は動くことも顔を上げることもできません。立派なお屋敷の玄関で着衣のまま土下座し、全身が達也様のオシッコでずぶ濡れのまま、じっと達也様のお戻りを待つしかありませんでした。

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