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甘くてやさしいキスをして
第4章 ふたりきりの夜
「上出来」

え?藍沢の一言が俄に信じられず、その後に続くであろうダメ出しを待っていると…

「ちゃんとポイントを押さえてある。明日はこの資料と俺の交渉で成功間違いなしだな」

と優しい笑みを私に向けた。

な、何なの?この人…あの藍沢さんだよね?

私は初めて見る優しい表情に不覚にも 見惚れてしまった。

「広瀬?」

藍沢に声をかけられ、我に返る。

「資料これでOKなら良かったです。明日の朝、藍沢さんの営業PCに入れときますね」

動揺を悟られないように、事務的な口調で答えた。
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