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甘くてやさしいキスをして
第3章 彼の表と裏
「藍沢さんにはダメ出しばっかりされてます」

俯く私に、

「そんなことないよ。藍沢、広瀬のこと褒めてたし」

「え?」………褒めてた?藍沢さんが?

「嘘です。藍沢さんに誉められたことなんて一度もないですし」

「嘘じゃないよ。広瀬の作る資料はセンスあるって言ってた。まだ伸びしろがあるから、今が鍛えどころだって」

……信じられない。そんなこと言うなんて。

「藍沢と広瀬はいいコンビになると思う。期待してる」

主任はそう言い残し、私の元を離れた。
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