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甘くてやさしいキスをして
第3章 彼の表と裏
……今の主任の話…本当に?
藍沢さんが誉めてたって…じゃあ今までのハードルの高い注文も、ダメ出しも、私のためってこと?

あーもー訳わかんない!
でもこの資料…意地でも完璧に仕上げてやる!

そのまま私はパソコンに向かった。

22時を過ぎて、主任から声をかけられる。

「広瀬。一人で大丈夫か?もう遅いし、なんか手伝えることがあったら…」

そう言う主任の言葉を遮り、

「大丈夫です!最後まで1人でやり遂げたいので…ありがとうございます」

と私は頭を下げた。

「そっか。じゃあ頑張れよ。お疲れ」

そう言って主任は帰って行った。

そして、営業部の部屋には私ひとりとなった。
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