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そそり勃たせる人妻
第2章 情交 ~導かれた給湯室で~
「誰もいないさ」

「分からないわよ。見た人にセクハラだって通告されたら解雇されちゃうかも」

麻由美はそういうと長いまつげ下から意味深な目つきを残して部屋から出ていった。

麻由美の残り香を嗅ぎながらどこへ行ったのかなと海老原は耳を澄ませる。

コツコツと次第に遠くなっていく足音。

次に給湯室の扉がガラガラと開く音が聞こえた。

コーヒーでも持ってきてくれるのかなとそれから待てど、いっこうに給湯室から次の展開を示す音は聞こえてこない。

変だなと思っていると、ふとあの最後に残していった目つきを思い出し、なにかあるのかもと思い付いて海老原も席を立って給湯室へと向かった。

給湯室の横開きの扉は開いたままだった。

中は電気はつけられていなくて暗い。
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