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第8章 もっと狂おしく

「ねぇ、ねぇ、見て、見てコレ」

また何か見つけてらしい。はしゃぎながら中が見える箱を見せられた。

「コレって男の人が使うの？」

「ああ、オナホールな」

「へぇ、オナホールって言うんだ。使ったことある？」

「ないよ」

男は女の横に並び立つとオナホールのことなど関係なく身体を密着させ、そして尻をサッと撫で上げた。

「アンッ、もうダメよ、こんなところでぇ」麻由美はクネッと身体をよじらせて海老原の手を除けると商品を棚に戻して「もう帰りましょう。これ以上いたらあなたがワルイ子になっちゃうから」とサッと男の股間を擦るお返しをしてから手首をつかんで階段へと歩きだした。