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制服を脱ぐ狼くんは。
第3章 *詫びと礼は一夜漬けで*

『愛、どこの番組もおもんない。』
『そうでもなくない?
ほら、このお笑い芸人さんなんてなんだっけあの有名な賞・・・!』
『あぁ、芥〇賞の〇〇さんでしょ?あの人は本当にすごいよね。』
『そう!その人、私もよく本とか読むけどこの人の本も読んでみたい』
夏樹はいつも家で本を読むことが多いといっていたので
何気なく興味のありそうな話をしてみた。
『愛が読みそうな本ってファンタジーとか恋愛系でラブラブ~だろ』
『そんなことないよ、だってこの前もミステリー読んだし
確かに恋愛系は好きだけど。』
実際よく読むのはミステリーやエッセイだけど
高校生の時からたまに官能小説にも手を出してしまう愛。
1人で家にいて本を読みたいけど何を読むか迷った時などは
官能小説を読みそれを自分に当てはめて妄想してしまう。
普通の恋愛小説でも
愛の好きなSとMのやり取りは出てくることがあるが
なんだか違う・・・と思ってしまい
官能小説のSMなどを見るのが意外と好きなのだ。
『じゃあ夏樹はどんな本を読むの?』
『俺は滑稽な小説とか意外と好きだな。
いろいろな意味の滑稽だけど、まぁ笑えるものも見るよ』
ベランダでタバコを吸いながら焼酎のウーロン割りを呑む。
それをベッドの上から見てる夏樹。
他人がみたら22歳にもなって高校生なんかと・・・って
思われるかもしれないけど、
なんか居心地のいい感じがとても高校生の時付き合っていた先輩に似てる。

