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制服を脱ぐ狼くんは。
第3章 *詫びと礼は一夜漬けで*

『ケーキ買ってきてくれてありがとう』
『何今更、それはこの前のお詫びだから!』
なんで話を掘り返すかなと思いながら話を逸らそうと思ったが
お酒を呑んでるのもあってなかなか頭が回らない。
『この前のお詫びなのはわかったけど今日電車で助けたお礼は?』
あ・・・。
そうじゃん、この前のシーツ汚したお詫びをする前に
電車で助けられたお礼も増えてるじゃんか!
『それは、思いもしませんでした。』
『どういうことその表現、愛って本当におもしろいな』
すでにお酒を呑んで4時間くらいになるが
なんとなくほろよいのピークくらいで
もうお酒に頼るしかなくなってしまう。
『お姉さん、もう呑みすぎじゃない?
それとも酔ってないと俺と一緒にいたくない?』
そんなことを言われると思っていなくて否定しようと
呑んでいたお酒のグラスを離した途端
チュッ
気づいたら愛の口に夏樹の唇が触れていた。

