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水蜜桃の願い
第2章 先生と生徒
「やっ、ダメ、えっ……!」
首を振り、快楽を緩めてほしいとねだった。
「もっとゆっ、くりっ……ね、待っ────」
「は……煽ってきた、くせに……っ……」
何言ってんの、と訴えなど一笑に付されてしまう。
私を追い詰め続ける先生のその表情が好きすぎて苦しい。
普段はあまり表情を乱さない先生の、私のなかにいるときその少し切なげな顔──たまらなさそうに見つめてくるその瞳に色を纏わせながらも私だけを映してくれるこの幸せ。
「やだあ……っ、いじ、わるっ……」
ふ、と先生の口元がそれに応えるように少し歪む。
切羽詰まっている私を見下ろしながら、はっ、はっ、と荒い息でそこを突き、ぐりぐりと擦る。
「あっ、あっ……きもち、いっ、すご……いっ……!」
熱い。
じわじわとそれがくる。わかる。
目を閉じ、身体に勝手に入っていく力のままに両腕を胸前で寄せた。
「っ、ううっ……あ、っあっああっ────」
いく。
ダメ、いっちゃう────!
頭の中で繰り返す言葉にすら追いたてられるように、あの感覚を覚えた身体は一気にそこへと駆け上がっていく。
身体中に入る力が先生を締め付ける。
荒い呼吸が聞こえる。誰のだろう?
先生の? それとも私の?
──いきそう? と聞かれたのはわかった。
でも、止まらないそこへの攻めに答える余裕なんてあるわけがなかった。