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水蜜桃の願い
第2章 先生と生徒
やがて──ふあっ、と頭が真っ白になる。
痙攣する身体。
一気に力が抜け、はあはあと呼吸を荒げる私の耳に届いた、名前を呼ぶ声。
うっすらと目を開ければ、先生と目が合った。その呼吸も乱れている。
壮絶なほどに色っぽい瞳が下りてきて、ちゅるりと音を立てながら上下の唇で挟むようにして何度も私の唇を愛してくる。
キスを続けながら先生は、ベッドに力なく投げ出した私の両手に指を絡ませ、シーツに押し付け、そしてまた────。
「や、いやっ……っあんっ!」
いったばかりでまだその余韻が身体中に残ったままの私を再び激しく揺さぶり、快楽の渦へと引き戻す。
細い悲鳴のような声が口から発せられて。
先生の荒い呼吸と、漏らす声。私の心を……身体をより深く感じさせていく、その低くて色っぽい音だけが頭に響く。
「……や、また、っ……くる……!」
やってきた快楽は強烈だった。
思わず身を捩り逃げたくなるほどに。
でも先生に捕らえられている手が──埋められている身体の中心がそれを許してはくれない。
そんな状態の私は襲い来るそれを受け入れるしかなくて、びくびくと声もなくまた身体を震わせる。