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水蜜桃の願い
第3章 記憶の中の彼女
──誰と比べて上手いって?
沸き上がってきた感情のままに、そう口にする。
15や16の子供なんかと比べんなよ──なんだか面白くなくて、彼女を押し倒した。
その身体に跨がり、俺を見つめるその視線を受け止めながら、服を脱いだ。
はあっ……と、キスのせいかその赤く艶めいた唇から漏れた溜め息。
身体を倒し、首筋に唇を落とす。
そのまま、舐め上げるようにして、辿り着いた耳を舌先でくすぐった。
びくっ、と反応した身体に手応えを感じ、執拗に、そこを。
「だめ……」
か弱く鳴く彼女の両耳を責める。
舌先と、指先で。
水音をわざとたてれば、彼女は何度も身体を震わせて応える。
先生、と俺の呼び名を口にして。
その言葉に煽られながら続けた愛撫の終わりに
「……そんなに先生って言葉口にされると……すげー悪いことしてる気になる」
そう告げると、涙目になりながらも俺を見つめ返し、自分が悪い子なら先生は悪い人だと。生徒の誘惑に乗って手を出した時点でそうなったのだと──そんな滅茶苦茶な言葉を口にした。
思わず苦笑してしまったとき、下から俺をぐいっと引き寄せるようにして抱きしめてキスマークをねだる、どこまでも俺を求めるわがままな彼女。
けれどその素直さが──可愛い、そう思った。