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第3章 　記憶の中の彼女

余韻に浸る彼女を横目に、もう完全に勃ち上がっていたそれに避妊具を被せる。

彼女の足を開かせ、間に身体を滑らせた。
熱に浮かされているかのような顔をしたままの彼女に覆い被さるようにすると、瞬きを何度か繰り返しながら、その視界に俺をようやく認めたかのような反応を示す。

頭を片手で抱え込むように抱きしめ、もう片手で掴んだ自分のそれを、彼女の蕩けきったそこに押し当てた。


「挿れてえ……っ」


ねだるその声に誘われるかのように、ぐっ──と腰に力を入れた。

ぬるっと入り込んだ先端。
彼女が一瞬息を止めた。
動きをやめると、はあっと息を吐く。
その隙に狭いそこをこじ開けるようにさらに進んだ。
少し引いて、また進める。
そのたびに彼女の口からは圧し殺したような甘い息が漏れ聞こえ、たまらなくなった俺は途中からぐぐっと押し込んだ。
最後に腰を軽く振るようにして完全に根元まで埋め込めば、ああっ……と彼女が溜め息に似た声を漏らす。


「せんせ……っ」


甘ったるく俺を呼ぶかのようなその囁き。
じわじわと俺を締め付けてくる、彼女のなかはあたたかくて。
は……とたまらず息を吐き、ゆっくりと腰を引いた。
入り口近くの擦れがたまらなくよくて。
ギリギリまで引き抜いては、また突き挿れた。何度も……何度も。