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水蜜桃の願い
第3章 記憶の中の彼女
「せんせ……っ……触ってえ……」
気持ちいいのか、苦しいのか、半泣きになりながらの彼女の訴え。
その切羽詰まってるかのような願いを彼女はどこまで口にするつもりなのかと、続きを促した俺に
「ここ……ね、ここ……っあ、あっ」
そう言って、薄い繁みに伸ばしてきた指先を目にした俺の心臓はどくん……と波打つ。
──は……すげーな。
こんなふうに快楽をねだるなんて。
思ってた以上のその彼女の貪欲さに、俺の興奮も増す一方だった。
そのいやらしさを指摘すれば、もう取り繕ってなどいられないと言ったように、だっていきたいと。いかせてほしいと、そう素直に訴えてくる。
拒んだらどうする──? 彼女のなかを突き上げ続け、いこうと思えば今すぐにでもいけそうなぐらいもう高まっている身体を必死で押さえ込みながら、そんなふうに気を逸らした。
「……自分で、しな」
その言葉を口にすると、予想外だったのか一瞬見開かれた目。
けれどすぐにまた苦しそうに顔を歪めた。意地悪だと──そう、俺に抗議する。
何も答えずにいると、観念したかのように繁みの下へ指を伸ばした。