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水蜜桃の願い
第3章 記憶の中の彼女
掴んでいた腰を下に押し、彼女を完全な俯せにさせる。
足を入れ替え、彼女の揃えた太ももに跨がった俺は双丘に両手を添え、撫で回した。
あのとき俺を誘った、この無防備な丸み──ぐにっと掴み、腰を動かす。
体位のせいか摩擦感が半端ない。
気持ちよすぎて勝手に動きが早まる。
彼女も相当いいのか発する喘ぎは絶え間なく、結合部から響く水音は激しくなる一方で。
シーツに顔を突っ伏して悶えるその姿。
膨らみを左右から押しながら腰を動かし続ければ、より、膣壁にきつく擦られる。
荒くなっている息の合間に、気持ちいい、そう呟いた。
ずっと喘ぎっぱなしの彼女の耳にはそれは届いているかわからなかったけれど。
呼吸と、声。そして水音。
部屋の中を甘ったるく彩るかのようなそれらに頭の中が侵食されていた。
……けれど、不意に。
その雰囲気をどこか異質な音が乱す。
彼女の声に混ざり始めた違う色。
ようやく、それに俺は気づいた。
耳に届いたのは、彼女の想い。
先生、好き──俺に向けてのその言葉は泣き声に彩られていた。
しゃくりあげるかのように。
嗚咽にも似た……そんな、告白。