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水蜜桃の願い
第4章  動き出した刻


「ん────!」


顔を捩るようにして俺の唇から逃れ、はあはあと荒い息のまま色っぽい顔で見上げてくる。


「……痛かった?」


強すぎたかと、今度は優しく撫でるようにさすった。
溜め息のような深い息を漏らしながらも目を細めて俺を見つめている彼女。


たまらない────。


身体を起こして彼女の膝裏を掴み、腰を少し持ち上げる。

その視線は変わらず俺に注がれていた。
上下するように動いた喉に促されるように身体を動かす。

待って、と聞こえた声を無視して、すぐに見つけた反応が激しくなる部分を集中的に突いた。

上半身を落ち着かなく捩らせながら喘ぐ艶かしい姿。


「っあ……せんせ……っ……あ……!」


聞きたかった、隠されていないその声は俺をさらに突き動かしていく。

はあ、はあ、と自分の口から発せられている荒い呼吸。

散々耐え続けた身体にはすぐに限界が近づく。
早くそこに辿り着きたくてひたすらに動きを速めていけば、もう彼女は俺を見る余裕などないのか、目を閉じて泣きそうな顔でシーツを掴んでいる。
またいく、と首を振りながら。


ああ、もう俺も────。


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