この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第5章  甘やかな願い


その後、約束通り彼女に連絡をして、仕事帰りに待ち合わせた。

まだどこか戸惑っているかのような表情。
無理もない、と苦笑いをしながら促す。


そしてそれは歩き始めて少し経ったときだった。
後ろに引っ張られる感覚を覚え、彼女の方を振り向くと


「……手、繋ぎたい」


俯き加減でそう願われ、ああ……と俺は彼女へと手を差し出した。
きゅっとどこか遠慮がちに握ってくるその手を、俺からも握り返す。
少し冷たい、でも柔らかな感触。

俺の隣に並ぶようにした彼女が、まだ躊躇いがちに俺を見上げてくる。
視線が絡むと、その表情は一気に緩んだ。
ふわりと、笑う。

……久し振りに見た彼女の笑顔に、じわりと胸が熱くなった。



/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ