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水蜜桃の願い
第5章  甘やかな願い


だめなら、変わればいい。
幸せにできるように、これから努力すればいい。
そう考えることがなぜ今までの俺にはできなかったのか──考えられるようになった今、不思議にさえ思える。


ここに来た時と、ここから帰る時。
こんなにも変わってしまった……変えられてしまった考え。
思わず、苦笑する。


すべては彼女がそうしてくれた────。


踏み出してしまった関係に、不安はないとは言えない。
けれど、そう……彼女がこんな俺を変わらず愛してくれるというなら。
ずっとそばに居続けてくれるというなら、そのために俺ができること。すべきこと。


別れ際の、彼女の表情。


その不安も、何もかもを、すべて消したい。
もう、あんな想いはさせない。

今度はそう、俺が。
彼女が俺にそうしてくれたように、俺が、彼女を。


それは、強い感情だった。
自分でも驚くほどに。


ああ……と、自然に声が漏れる。


自分の中に、こんな俺もいたのか──今までわからなかったそのことに、思わず口元が緩む。


──変わろう。


彼女のために。
そして、自分のために────。




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