この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第5章  甘やかな願い


次の瞬間、何回も言わないで……! と耳に届いた抗議の言葉。
そして感じた、彼女の身体の柔らかさ。


「先生がいい……先生じゃなきゃやだ……!」


先生だけ、私には先生だけだから──それだけをずっと口にし続ける彼女の言葉に、ああ……とたまらず深く息を漏らす。


……だめだ、もう。


離せない。
この存在を、手放せない。
そんなこと二度と出来そうにない。


「もう、逃がしてあげられないよ?」


そっと、呟く。
背中に回されている彼女の両腕。
さらに強さが増した気がした。

やがて少しだけ身体を離すと、彼女は俺を見つめてきた。
潤んだ瞳と、少し火照っている頬。
半ば開かれた艶めく唇が、妙に扇情的だった。

たまらず、指先でそこをなぞる。
しばらく、その柔らかさを楽しんだ。
時折彼女が漏らす微かな声が、甘く、俺を誘う。


不意に、はあっ──と深く吐かれた息のあと、唇が動き、言葉を紡いだ。
私だって、と。


「……私だって先生を、私から逃がしてなんかあげないから」


きゅっ、と掴まれ、唇から少し離された指先。
今度は自分から口づけてきた。
視線は俺に、向けたままで。


……ぞくぞくと、肌が粟立った。


/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ