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第5章 　甘やかな願い

……唇が欲しいという衝動に抗えず求めると、彼女もすぐに応えてくる。
触れあうだけの口づけを何度か。
ふふ、とうっとりと微笑む彼女の、その蕩けた表情に誘われるかのように頬に伸ばした両手。
舌先をいやらしく絡めながら、視線でもそうした瞬間、互いに引き合うかのように深い交わりへと────。

貪るようなその激しさ。
苦しさに漏らす息に喘ぎに似た甘美な色が混じる。
繋がったままの部分が勝手に反応し、互いを刺激し合う。
襲う快楽に追われるかのように、深くなる口づけ。
絡める舌の熱さに、さらに下腹部は疼き、無性に、めちゃくちゃに彼女のなかを突き上げたくなった。
必死で堪えたものの、彼女もそういう気分になっていたのか身体を揺らしてそのまま上下に動き始める。

小刻みに漏らす喘ぎの混じった息。
きもちいい……と呟く声。
擦られる直接的な快楽と、耳からの刺激。
とろんとした目で俺を見つめるその姿。
すべてが俺を興奮させ、たまらなくさせていく。