この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第5章  甘やかな願い


……そう、彼女と再会してからは俺は誰とも寝ていなかった。
10年振りに会った彼女への複雑な気持ち。
そればかりに翻弄されていて、他の女のことを考える気にもならなかったから。
たとえ処理だけのことだとしても、そんな気には、とても。


「嘘ついてどうすんの」


けれど彼女は、だって──と、信じ切れていなさそうに口にする。
当然だよな……とその反応には苦笑いしか返せなかったが、それでも、俺の腕にぎゅっとしがみつくようにしてくる姿に、複雑な想いが見てとれた。


「私……先生の彼女になれたって思ってもいいんだよね?」


その呟きは、俺に聞いているようでいて、でも自分に言い聞かせているようでもある。

考えてみれば、行為の前にも聞かれていた。
彼女にしてくれるのかと。

願われていた。
俺の彼女になりたいと。


……そうだよな。


ちゃんと、答えていなかった自分。
態度で察するといったような曖昧な理解で終わるのではなく、はっきり口にされたいという願いを感じた。


だったら俺も、そう──言葉にして伝えなければ。
これからは、この子とちゃんと向き合うと決めたのだから────。


/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ