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水蜜桃の願い
第5章 甘やかな願い
彼女の吐息。
艶かしく、熱い。
俺の中まで熱くなる。
ソファーに押し倒し、続ける愛撫。
そのまま身体中に口づけたくて、唇を離す。
途端に、やだ……と抗議する、唾液で濡れた艶やかな赤い唇。
苦笑しながら宥めるように、指先でそこをなぞると、彼女はその指を掴んだ。
そのまま、舌を這わせてくる。
視線は俺にむけたままで。
透子、と思わず声を漏らすと、唇を開き、ぱくりと指を咥え込んだ。
指への口淫──それはとても卑猥で、たまらなく俺の欲を刺激する。
「んっ……ふ……」
鼻と口から漏れる息が、そのいやらしさに拍車をかける。
「……やらしーよ、透子……」
たまらず、口にした。
深く息を吐き、なら俺も──と前触れなしにすでに大きく勃起させていた乳首を舐めあげた。
「……っく……!」
彼女の身体が、跳ねる。
考えてみたら、さっきのセックスでは彼女をちゃんと味わえていなかったと、舌に感じた硬い粒の感触に思い出す。
「んあんっ」
さらにひと舐めすると、声をあげながら掴んでいた俺の指にぎゅっと込められた力。
痛いよ、と伝えると、謝るかのように今度は優しくぴちゃぴちゃと舌を這わせて。