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水蜜桃の願い
第5章 甘やかな願い
まるで猫のようだなと思いながら、俺もまた、乳首への愛撫に集中する。
片方は指で弄りながら、舌先でちろちろと揺らすようにし、あるいは咥え、吸う。
そのたびに彼女は甘い鳴き声をあげた。
俺の指を握り締め、時に俺と同じように舐め、咥えながら。
連動しているかのような感覚に、ぞくりと背中に走るもの────。
気づけば、彼女は下半身を落ち着きなく動かしていた。
挟み込んでいる俺の足を、ぴんと伸ばした爪先で辿るようにしてくる。
かと思えば、足を絡ませて身体を擦り付けてきて。
素直な反応。
俺を求めるその姿に口元が緩む。
それでも知らない振りを続けていたら、突然指先に走った痛み。
「……ぅう」
胸から顔を離し、見上げた。
俺を見ていた彼女と合った目。
「……噛んだら痛いよ」
そう伝えると、ほんの少し上がった口角。
甘ったるい視線を俺に寄越したまま、また、かぷりと。
「透子」
苦笑しながら身体を起こし、彼女を見下ろした。
視線はそのままついてくる。
「……なに?」
その甘く緩んだ瞳に映る俺も、そんな目をしてるんだろうか。