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第5章 　甘やかな願い

「……透子の匂いが、たまらない」


そのまま息を吐くと、それが刺激になったのかまたびくん、と身体が揺れた。
そしてさらに、香りが強くなる。


「なんかすごく……くる」


たまらなくなる────。


や……、と呟かれた声に、彼女を見上げた。
目を閉じ、背けている顔。
紅潮している頬に感じた色っぽさ。
早いテンポで上下している胸。
連動する、小刻みな呼吸。

その、高ぶっている状態が嬉しい。


視線を戻し、口づけた内ももを強く吸う。


「ああっ」


位置を変えて、付け根ぎりぎりのところにも。


「……っや、あ……」


何度もそうやって痕をつけてから、顔を離す。

胸と同じように赤い点々が白い肌に散らばっているのが視界に入り、充たされた感覚を覚えた。


「……っ、も、はやく……っ……！」


途端に、彼女が口走る。
その、切羽詰まったかのような言い方────。


焦らしすぎたかと、再び足のあいだに埋めた顔。
伸ばした舌先で、蜜穴をぺろりと舐めた。
ひっ、と息を飲み、彼女が身体をぐっと仰け反らせたのがわかる。